ドラッグストアの売上業界トップはどの会社だか知ってますか?
みなさん、ドラッグストアを利用することは結構あるかと思います。
そんなドラッグストアですが、現在売上高での熾烈なトップ争いが繰り広げられているんです。
天下のマツモトキヨシが首位陥落し、トップに上がってきたドラッグストアはどこなんでしょうか?
今回はドラッグストアの業界動向についてお話ししたいと思います。
現在(2017年9月)の業界トップは?
いきなり本題です。
現在のトップ・・・それはツルハホールディングスです。
2016年はマツモトキヨシホールディングス(HD)がトップだったのですが、あれよあれよという間に現在は3番手となっています。
2017年の動向
マツモトキヨシ首位陥落
まず、最初にマツモトキヨシHDを抜いたのはウエルシアHDです。
ウエルシアHDがマツモトキヨシHDを抜いた要因は主に以下の2点で、
- 完全子会社にしたCFSコーポレーションの業績が通年で寄与
- 積極的な新店出店
ウエルシアHDは2015年9月にCFSコーポレーション(HACドラッグなど)を完全子会社にしたのですが、その業績が通年でウエルシアHDに上乗せされたのが大きいです。
CFSコーポレーションはHACドラッグが神奈川中心に300店強を出店していて、売上も年間1200億円規模の業界でも上位の会社です。
このSFSコーポレーションの売上が上乗せされたので、ウエルシアHDは年間5000億を超える企業へと成長したのです。
ちなみに現在では、2017年9月に子会社化する青森の丸大サクラヰ薬局を加えて2016年の売上ベースで6438億円となるようです。
マツモトキヨシまさかの3位転落
続いて、マツモトキヨシHD、さらにウエルシアHDも抜いてトップに躍り出たのがツルハホールディングスです。
ツルハホールディングスが3位からトップへと上がってきた理由としては、2017年9月に杏林堂薬局(静岡中心)を子会社化するため。
杏林堂薬局は売上高900億円規模で、これによりツルハホールディングスは2016年の売上ベースで考えると6665億円となります。
ドラッグストア業界は上位5強?
売上高で5000億を超える上位5社は以下のとおりです。
- ツルハHD
- ウエルシアHD
- マツモトキヨシHD
- サンドラッグ
- コスモス薬品
この5社は5000億を超えていて、ドラッグストア業界が5兆円規模なので、半分近くがこの5社で占められていると言っても過言ではありません。
個人的には今後はウエルシアHDが伸びてきそうな気がします。理由としては、調剤の比率の高さ。今後高齢者が増えてくる中で調剤の比率が高いのは強いかなって思ってます←というか個人的な願い。
(現状でも調剤薬局チェーンの上位4社(アイン、日本調剤、クラフト、クオール)に次いで調剤の売上があるくらいなので、かなり力を入れています。)
他には、サンドラッグの営業利益率の高さも気になっています。安売りのイメージが強いサンドラッグが営業利益率で業界トップなのは単純にすごいなって思いました。
マツモトキヨシは衰退している?
マツモトキヨシHDが3位となり勢いが弱まっているように見えますが、これはマツモトキヨシHDは合理化を優先しているためで、「売上高よりも骨太な体質づくりに注力している」と社長の松本清雄氏も言っています。
利益の出ていない店舗の閉鎖、既存店の底上げなどにより売上高は伸びていなくても利益は確実に出ている状況のようです。
これは、他の会社などを吸収して規模を拡大してきているウエルシアHDやツルハHDとは違う方向性で勝負していることになります。
最後に
以上が、ドラッグストア業界の動向でした。
最終的には企業は利益をあげることが大切なので、この両者の戦略が今後にどのように影響するのか注目していきたいです。