けんちい薬局

薬局薬剤師が薬や健康のことについて分かりやすく解説

MENU

美容や健康を意識するならまずは血管について知ろう!

f:id:k-medi102:20170727001821j:plain

他の記事で、血管力を高めて美肌を目指そう!というお話をしました。

クロロゲン酸で血管力を高めるという内容ですが、そもそも血管ってどんな状態になるとどう体に影響するのか?など血管のお話しをしていなかったので、今回は血管についてちょっとだけ掘り下げて紹介したいと思います。

 

血管について

血管の概要

酸素や栄養を臓器に届け、リンパ管を通じて不要物を回収するのが血液です。この血液を血管を通して全身に送ります。つまり、道路のような役割を果たしています。

全身を巡っている血液量は体重の約13分の1ほど。その血液が全長約10万kmの血管を約1分で一周します。(心臓から血液が出て、心臓に戻ってくるまでの時間が約1分)

理想の血管は?

血管は弾力があってしなやかな状態が最高の状態です。血液を全身に送るので、収縮するべき時にしっかり収縮できて毛細血管がつまったりしていないのが理想。美肌のためには太い血管よりも毛細血管が健康的である必要があるので、強くてきれいな毛細血管を目指しましょう!

血管を流れる血液の質も大事

血管が健康的でいくら巡りがよくても、その流れている血液に栄養が含まれていなければ意味がありません。そのため、栄養がしっかり含まれた質のいい血液であることが重要です。

毎日の食生活からしっかり栄養が取れればいいですが、一人暮らしだったり仕事が忙しく不規則だったりするとなかなか栄養たっぷりの食事って難しいかと思います。その場合は栄養素を補うためにサプリメントを利用しましょう。肌のターンオーバーを整えるビタミンB2B6メラニン生成を抑えて美白効果、コラーゲンの生成を助けて肌に潤いを与えるビタミンCを積極的に取り入れるのがおすすめです。これらは水溶性ビタミンなので、基本的には摂りすぎても悪い影響は少なくサプリメントで補いやすい成分となっています。

 血管とビタミンC

ビタミンCは血管の機能を整える作用があると言われています。また、毛細血管を強くする働きもあります。

ビタミンCはコラーゲンの生成を助けます。コラーゲンといえば美肌成分として有名ですが、細胞と細胞を結びつける働きもあります。この細胞と細胞を結び付けている物質を細胞間マトリックスと呼んでいて、細胞間マトリックスにはいくつかのタンパク質が関与しています。その中で最も代表的なのがコラーゲンなのです。

この細胞と細胞を結び付ける働きによって、毛細血管のように血管壁が薄い血管でも強度と弾力を保持できます。このようにビタミンCは血管をサポートしています。

 

血管とクロロゲン酸

f:id:k-medi102:20170727001921j:plain

コーヒー豆などに含まれるクロロゲン酸はポリフェノールの一種です。このクロロゲン酸が血管の機能を高めてくれることが最近話題となっています。

クロロゲン酸によって血管力が高まり、血液の巡りが良くなって皮膚へ栄養が行きわたるので肌が健康になります。つまり、肌荒れが目立たなくなり乾燥も気にならなくなるなどの効果が考えられます。

クロロゲン酸はコーヒー豆に含まれますが、焙煎することで成分がなくなってしまいます。そのため浅煎りのコーヒーには含まれていますが、深煎りのコーヒーではほとんど成分は失われてしまっています。コーヒーからクロロゲン酸を摂りたい場合は浅煎りのコーヒーを選びましょう。